ついに、『年刊日本SF傑作選 超弦領域』が発売された。
アジテーションと作品のクオリティにより、何だか日本SFの夏が始まりそうな予感を味わえる一冊。また伊藤計劃最後の短編が収録されているという意味でも重要な本だ。まだ手に入れていない方は今すぐ書店へダッシュ。
さて。
「次の年刊日本SF傑作選を予想しよう!」企画で、私が「収録される」と踏んだ十五本のうち、『超弦領域』に、実際に収録されたのは以下の作品。
小林泰三 「時空争奪」(早川書房Jコレクション『天体の回転について』)
法月綸太郎「ノックス・マシン」(野性時代2008年5月号)
伊藤計劃 「From the Nothing, with Love」(『SFマガジン』2008年4月号)
小川一水 「青い星まで飛んでいけ」(『SFマガジン』2008年7月号)
正解数
4問。
半分どころか3分の1も当たらないという、予想屋としては大変残念な結果と相成った。
『モンキービジネス』から確実に何か入ると予想していたのに、肝心の作品を外したとか、藤野可織も射程に入れていたけど結局予想に入れなかったとか、悔しいことずくめだが、円城塔の「書き下ろし」はさすがに予想できなかった。
さて、問題の「罰ゲーム」である。正解数4問の罰ゲームはこちら。
「目をキラキラさせながら、『ゼロ年代』をテーマに評論を書きます。」
この一文を見て、「狂乱という奴は最近の評論家に心酔しているのか」とお思いのあなた、
一問正解 目をキラキラさせながら、女の子に「夏への扉」をプレゼントします。
二問正解 目をキラキラさせながら、自分の作品で短編集を編んでコミケで売ります。
三問正解 目をキラキラさせながら、出身高校の図書館にSFを大量寄付します。
ここら辺から色んなことを察して下さい。ある意味一番やばいカードを引いてしまった感がある。
さて、いよいよ本題だ。
狂乱による日本SF『ゼロ年代』をテーマにした駄文は、当方の忙しさなどを鑑み、本年の
8月31日に当ブログ掲載予定。皆さん、その頃にはこの予告など忘れておられると思いますが、8月31日に、「小さい頃は、毎年この日に、夏休みの宿題で苦しめられたなあ」と思い出し、その日あわせに全力で、(目をキラキラさせながら)、この課題に挑む狂乱のことを思い出して頂きたい。
『ゼロ年代の臨界点(仮題)』をどうかよろしく。