2009年04月18日

4月17日読書会「闇の中へ」

 本日は「闇の中へ」読書会でした。会員の参加者はふな、魚、水兎、トマ村、S、狂乱、空、里々の八人。更新担当および読書会担当者はふなでした。
 参加してくれた新入生の方は三人。うち二人は二回目の参加ということで、新歓も序盤が終わりつつある感があります。

 イーガン作品のうちでは、比較的活劇要素の強い作品。しかしながら、テーマ性が非常にはっきりと打ち出された作品でもあります。読解要素はあまりないので、かなり緩めの読書会でした。
 以下、レジュメで書いたこととか、参加者が各々喋ったことなど。
・全体のテーマとしては、「過去にふれることはできない。とどまることも良い選択ではなく、できれば前に進むべきだ」というもの。
・反復される確率の話=リスクの話。
・終盤出現する謎の装置(レジュメ表記:青いアレ)はなんて呼べばいいのか。
・青いアレを壊すのに使った兵器は、「破壊銃」。
・破壊銃って原書でなんて書いてあるの?
・判明(ご教授いただきありがとうございます)。the demolition gun。なるほど。
・みんなで「破壊銃」と青いアレの格好いい名前を考えてみよう。
・例えば:破壊銃『夢魔の射線(ディスチャージナイトメア)』、制御装置『冥界器官(ペイルオルガン)』。
・結局、閉じ込められたのかどうか?
・前向きなテーマ性に対して、最後のオチはどうなのか?
・『宇宙消失』でもそうだけど、イーガンは前向きな意志を描くこともするが、そうしたときに必ず成功するという書き方もしないのではないか。

 他にもイーガン全体やSFの翻訳についてうだうだと話したりなど。

 読書会終了後、JKへ。JKと書いたとき何を想像するかは人によりますが、KUSFAではジェームズキッチンという店を指します。
 ここでは魚とさしで、社会を描く話ってなにさ、とかわりとまじめに喋ってたんですが、5:5:2でわけられて、さしだとこういうことも話しますという一例かもしれません。新入生とキャッキャウフフしてた人は補足してください。その後、会員の家へ行きましたが、そっちは主に玉露パンクの話を。あとはひどすぎて書けない。

 次回例会は21日火曜日です。読書会ではないので、準備も必要ないですし、サークルの雰囲気を知りたい新入生の方歓迎。ぜひぜひご参加ください。
posted by ふな at 03:32| Comment(1) | TrackBack(0) | 読書会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月15日

4月14日読書会「神を見た犬」

ディーノ・ブッツァーティ「神を見た犬」読書会。

参加者はトマ村、ふな、S、蕎麦、里々、空、さらに見学の方が六名来てくれました。今年度一回目の新歓読書会としてはかなりの盛況でありがたいことです。

読書会の担当者は空くん。短編でそれほど濃い設定の話でもないので、読書会としてちゃんと語ることはあるんだろうかと少し心配でしたが、いざ読書会を始めると予想したより掘るべきところはあったようで、ちゃんとした読書会っぽい体裁で会は進行していきました。以下、出された論点を箇条書き。

・作中に登場した犬たちは同一の犬か? 
・聖書のパロディ。犬の再生など。
・作中における神の位置付け。村人たちは神を信仰していたといえるのか。
・パンの量が多くね?
・神(≒犬)の視線と村人の視線。両者のせめぎ合いと神の視線の内面化。→監視社会(!?)
・去年の頻出単語は「ループもの」だったが、今年は「監視社会」が頻出する?
・滑稽さや風刺にとどまらず、より深読みができる物語の射程の広さ。
・白骨化した犬の遺体が意味するものとは。

読書会後は見学の方が一人帰られ、残った人たちで食事へ。SF研の活動紹介の他はアニメの話など割とくだけた話題が多かった印象。食事のあとはもう一人見学の方が帰られ、残ったメンバーで会員の家へ。魚さんも合流し、漫画を読んだり京大帰宅部のビラを見て盛り上がるなどしたのち解散となりました。
posted by 里々 at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月22日

12月19日読書会『ディファレンス・エンジン』

ウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング『ディファレンス・エンジン』の読書会を行いました。

この日の読書会の参加者は村上、ふな、魚、とば、狂乱、S、里々、M藤、水兎、Y元各氏と蕎麦の11人。進行は蕎麦が行いました。
以下、読書会中に出た意見……といいたいところですが、メモがまとまっていないため、暫定的にレジュメをアップします。まとまったらそちらを改めて載せますので、ご容赦ください。なお、レジュメはPDFファイルです。開く際には十分ご注意ください。

ディファレンス・エンジン読書会.pdf(PDFファイル。無断での使用、転載を禁じます)

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posted by 蕎麦 at 02:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月07日

12月5日読書会「おとうさんの仮面」

ジョー・ヒル「おとうさんの仮面」(小学館文庫『20世紀の幽霊たち』収録)の読書会を行いました。SF研に初めてくる人もいた、にぎやかな読書会でした。

ここからはポメラが友だち蕎麦の残したメモを元に。
この日の読書会の参加者は村上、ふな、魚、狂乱、S、里々、M藤、水兎、Y元各氏と蕎麦、そして初参加の方が1名。進行は里々さんが行いました。
以下、読書会中に出た意見などの箇条書きメモ。ポメラ便利。
ちなみに作品のネタバレにつながる内容などもありますので、気になる人はブラウザの「閉じる」ボタンをそっとクリックしましょう。

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「構造」
二度あることは三度あるっていうから(502ページ)
生活能力のなさそうな父が借金を返済するために別荘に?
父にかかれた内臓の形は臓器売買を暗示してそう?
お父さんは無職? ジャックが仕事を思い出せないのは、仕事をしていなかったから
最初はジャックが間引かれるはずだったけど、仮面を付け鏡を隠し、役割を隠して「シャッフル」する
その結果、父が間引かれた?
金髪の男の子は、かつて間引かれた弟?
ラストで母親がおなかをさする描写。ループ?
ヘンリーという父の名も、トランプのキング(王)の比喩では?

「冷たい手」
トランプでみじめに負けたくないなら、自分でつくったゲームをやるしかない。それが秘訣(522ページ)
エニウェアはジャックがゲームの結果次第で「どこにでも行ける」という意味では
男の子と女の子はまんま父と母だよね
カードでキングもクイーンも手に入れたように、ジャックがすべてを手に入れた
ペニーファージングのキング:貧乏な父の象徴? 手に入れてもすぐなくなってしまうあぶくぜに的な意味では
   (ちなみに「ペニーファージング」は金髪の男の子が乗っていた自転車の通称でもある。関係は不明だが)
シーツのクイーン:メリンダに似ている。母はメリンダの落とし方を執拗に教えていた。メリンダが将来母の役割を?
ものぐさジャック:少年(父?)の持っていた「ペニーファージングのキング」と交換したカード。ここで父の役割との交換がおきた?
クリベッジのルールカードを手に入れたことで、ゲームのルールを支配した
黒の罰とは何なのか

「まとめ」
ループ、というより継承もの
タイムパラドックスもの
エディプスコンプレックス

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読書会のあとは初参加の方も交えてカレー屋へ。和気藹々としたところで会員の家へと移動してだらりとしていました。次回読書会は12月19日、「ディファレンス・エンジン」です。こちらもご参加お待ちしております。
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posted by 魚 at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月04日

7月1日「幼年期の終り」読書会

担当者は二回生のS田君で、たしかこれが初でした。予習として別の読書会にも参加したそうです。

ハヤカワから出ているのが「幼年期の終り」、光文社の古典新訳文庫が「幼年期の終わり」。実質的な差異はほとんどありませんが、レジュメタイトルは「幼年期の終り」、でも登場人物紹介では光文社版の人名が採用されていたり、読んだ人もほとんどは光文社版だったり。まあその差異については解説などでまとめてあるので、深く突っ込まず確認したくらいでした。

さていつまでも未UPのまま置いておくのもなんなので、メモっておいた雑談ネタで埋めて上げます。マトモな補足はどなたかにお願いしたい(魚)

・まずよみやすい。
・今なら長編三部作になってたに違いない。しかも三分の二はテロとの戦い。
・第二部はなんかつまらない。未来予測の羅列だから?
・むしろ、おもしろいエピソードは二部以外だった気がしてくる。

・オーバーロードだけ何故進化できないのか。魂の実在とかか。
・人類家畜化テーマとの関連。
・オーバーマインドは何をしたいのか。
・オーバーロードも何がしたいのか。
・地球生まれのオーバーマインドが、オーバーマインドひしめく宇宙で頂点を目指すピカレスク(長編三部作)。
・「驚きの効果、50年でみるみるオーバーマインドに!」
・長門とオーバーロード。

・アニメの発展についての慧眼。
・経口避妊薬と遺伝的な親の特定法は現実にもあるけど、セックスがらみのごたごたはなくなっていない。

・日本のSF作家はラストを真似しすぎではないか。
 ⇒そんなに真似だらけでもないかと。
・ステープルドンやウェルズなど先行作品との比較。
・先行短編「守護天使」との比較(短編バージョンのほうが面白いという意見アリ)。
・宗教とのかかわり。
posted by トマ村 at 09:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする