今週は普段と異なり火曜日に読書会が行われましたが、それにもかかわらず現会員七名に加え見学の方が五名もいらっしゃったため、大盛況と相成りました。読書会およびブログ更新担当は二回生の陸(BCB)です。
この作品は神林の作品の中でも初期の短編なので、参加者からも「アイデアが古い」「もうラプラスでもないだろう」などの意見が出ていましたが、そうしたテーマも神林の特徴である軽快な文体の中に織り込まれているため陳腐になってはいません。
今回はこの作品から
「『じぶん』の存在について(表面意識、潜在意識、超脱自我)」や
「未来予測について(そもそも可能か、また何故か)」、
「忙しさのエントロピー的増大とは」といった論題に概ね沿う形で読書会を進めさせていただきました。
参加者の方々からの活発な意見発表にも助けられ、一読しただけでは難解なストーリーの理解、またそのアイデアについてより深く掘り下げることが出来たと思われます。
担当者は今回が初めての読書会でしたが、皆様のご協力のおかげで何とか滞りなく読書会を進めることが出来ました。この場をお借りして感謝申し上げます。