2014年05月03日

5月の新歓読書会・上映会のお知らせ

9(金)グレッグ・イーガン『白熱光』(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)4共33
読書会

遠い未来、天の川銀河のほぼ全域が探検し尽くされてしまった時代。融合世界のラケシュは、ラールと名乗る謎の使者に出会い、孤高世界で発見されたというDNAに満ちたメテオを見せられる。孤高世界は銀河系中心のバルジにあって、150万年もの間、融合世界との意思疎通を拒絶してきた。ラケシュは孤高世界の生命を見つけることを自らの使命と感じ、友人パランザムとともにバルジへ向かう。
〈白熱光〉からの光と風に満ちた〈スプリンター〉。その農場で働いていたロイは、奇妙な老人ザックに出会う。ザックから提案されるままに、ロイは〈スプリンター〉各地での重さの計測を始めた。それは壮大な発見の過程の始まり、そして〈スプリンター〉をめぐる危機の始まりだった。
孤高世界の正体とは?ロイは何を発見したのか?そして二つの物語はどのようにして結びつくのか?ハードSFの極北と名高いグレッグ・イーガンの邦訳最新作。



13(火)『パシフィック・リム』(2013)4共33
上映会

2013年8月10日、サンフランシスコに太平洋の海溝から突如正体不明の巨大生物が出現し、世界中の都市を襲撃し始める。「怪獣」と呼称されたその生物たちに通常兵器では全く歯が立たず、人類は滅亡の危機に立たされる。人類は最終兵器として巨大ロボット「イェーガー」を開発、イェーガーの活躍により最初こそ人類優勢に持ち込んだが、海底からは更に強力な怪獣が次々と現れ…。昨年度公開されるや否や、特撮ファンの域を超えて広く様々なフリークにヒットした。監督は『ヘルボーイ』、『ブレイド2』、『パンズ・ラビリンス』等で脚光を浴びたギレルモ・デル・トロ。



20(火)長谷敏司「allo,toi,toi」(ハヤカワ文庫JA『My humanity』,創元SF文庫『結晶銀河 年間日本SF傑作選』)4共33
読書会

「【今さら、好きになるななんて言うな】」
わたしたちが日々受け取る情報は、美しい「子ども」のイメージで満ちあふれている。バラエティで、アニメで、CMで、ゲームで、あるいは映画で。そこには無数の「子ども」のイメージがあって、そしてそのどれもが健康的な輝きに満ちている。一方でわたしたちの社会には、「子ども」にたいして欲望の眼差しを向ける多くの人々がいて、そのような人々にたいして嫌悪の眼差しを向けるまた多くの人々がいる。向こう側にはどこまでもイメージがあるだけで、こちら側にはどこまでも人間がいるのみである。
主人公・チャップマンは終身刑の判決を受けた囚人だ。彼は八歳の少女に対する強姦致死の罪で刑務所に送られ、いまは日常的に他の囚人から激しい暴力を加えられている。ある日彼は性犯罪者矯正プログラムの一環として疑似神経制御言語ITPを脳内に埋め込まれた。その日チャップマンは輝かしい少女の像をITPによって幻視する。やがて彼女の存在はチャップマン自身の醜悪な欲望のすがたを暴き出し、さらには彼に向けられる眼差しの中に潜むグロテスクな構造をも炙り出してゆく……。
長谷敏司は2001年に第六回角川スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。代表作に『円環少女』シリーズ、『あなたのための物語』、『BEATLESS』。緻密な思索と確かなストーリーテリングで支持を集める。本読書会では、長谷敏司の代表的短編である本作を、できるだけ忠実・丁寧に解説します。



30(金)ポール・オースター『ガラスの街』(新潮文庫)4共33
読書会

「ニューヨークは尽きることのない空間、無限の歩みから成る一個の迷路だった」
ミステリー作家ダニエル・クインは、突然かかった間違い電話をきっかけに、名前を偽り探偵として依頼を受ける。それは依頼人であるスティルマン夫妻の夫ピーターの父親、人間の堕落に関する自身の妄執的な学説に囚われた父親から、ピーターを護ってほしいというものだった――。クインを翻弄するのは理不尽なまでのナンセンスな偶然か、あるいは明確な恣意か。事態が進行するうちに、クインは自己を喪失しながら探偵稼業にのめり込んでいく。現実と虚構が錯綜し、それは我々読者にとっての現実と物語の認識をも揺るがし始める。
本書『ガラスの街』は現代アメリカ文学の巨頭ポール・オースターの第一長編であり、「ニューヨーク三部作」と称される初期三作の第一作。後に続くオースター作品群に通じるエッセンスを含め、オースター作品の魅力もご紹介。


これらの読書会・上映会は基本的に6:30より4共33にて開催します。なお4共33教室は吉田南キャンパスの4号館の3階にあります。

今年も18時〜18時半頃、中央キャンパス・クスノキ前で看板持ちを予定しています。
会員が例会教室・開催場所まで案内いたしますので、新入生の方はクスノキ前でお待ちください。
例会教室・開催場所に直接来てくださってもかまいません。どうぞふるってご参加ください。






posted by KUSFA at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 新入生向け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月10日

4月の新歓読書会・上映会のお知らせ

新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。
当京都大学SF・幻想文学研究会では、今年も新歓読書会を開催いたします。なお今年からは主に会員の手間の省力化を図るため新歓企画で上映会も開催する運びとなりました。
以下、読書会及び上映会の日程と作品の紹介文です。

続きを読む
posted by KUSFA at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 新入生向け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月02日

6月の活動日程

2013年6月の例会日程です。

 4日(火)京フェス会議 4共33
 7日(金)編集会議 4共33
11日(火)『ファイト・クラブ』上映会 4共33
14日(金)通常例会 4共33
18日(火)通常例会 4共33
21日(金)読書会(宮内悠介『盤上の夜』) 4共33
25日(火)通常例会 4共33
28日(金)京フェス会議 4共33

例会は基本的に18:30〜となっております。
posted by KUSFA at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 新入生向け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月31日

新入生の方へ

 
京大SF・幻想文学研究会とは
京大SF・幻想文学研究会(KUSFA)はいわゆる文芸サークルです。普段は例会で、サークルの活動についての会議を開いたり、本の話をしたりしています。また、創作活動、レビューなども行っており、それらをまとめて会誌を発行しています。
「SF」・「幻想文学」研究会とありますが、SFや幻想文学、ファンタジーだけを読んでいるわけではありません。会員の好きなジャンルは多岐にわたります。単純に「本を読むこと」が好きな人であれば誰でも歓迎します。
例会は毎週火曜と金曜の18時30分より行っています。会費は半期千円で、新入生については免除となっております。
 
 
新歓読書会への参加を考えている方へ
新歓読書会は四、五月に全部で五、六回ほど行います。日程・内容に関しては、「新歓読書会について」の記事を参考にしてください。
読書会とは、担当者が事前に作成してきたレジュメをもとに、課題作品に対する意見や感想を交換したり、作品を批評したりする集まりです。作品を未読の方も参加できますが、時間中は手持ち無沙汰になってしまうかもしれません。
課題作品については、SF研の本棚に何冊かある場合もありますので、例会やメールなどで相談してくださればお貸しすることもできます。気軽にご連絡ください。
読書会はこれといって厳格なものでも崇高なものでもありませんので、新入生の方も二回生以上の方も、興味のある作品がありましたら、どんどん参加してください。
 
 
通常例会とは
通常例会とは、毎週火・金曜日に4共の教室などを借りて行なわれるSF研の定期的な会合で、今後の活動予定や各種イベントへの参加などについて話し合う集まりです。
特に決められた議題がない時は、本が好きな人たちの雑談になります。 新歓期は基本的に雑談になりますので、「読書会に参加するのはハードルが高いけれど、SF研の活動の雰囲気を知りたい」という方は是非お越しください。
 
読書会・例会はおおむね20時頃に終わります。終了後、皆で食事に行きますが、読書会・例会のみ参加して帰るのも自由です。
posted by KUSFA at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 新入生向け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月05日

5月の新歓読書会のお知らせ

7日(火)上遠野浩平『ぼくらは虚空に夜を視る』(星海社文庫)4共33
……を再装填せよ コアを再装填せよ コアを再装填せよ
下駄箱に入っていた手紙に書かれたその無数の文字を視(み)た瞬間、“普通の高校生”工藤兵吾は知ってしまう。今いる世界が“作られた世界”であることを。自らが人類史上始まって以来といっていいほどの“戦闘の天才”であることを。そして、超光速機動戦闘機「夜を視るもの(ナイトウォッチ)」を駆り、虚空牙と呼ばれる人類の“敵”と闘う運命にあることを――!
上遠野浩平が描く青春SFの金字塔、“ナイトウォッチ”シリーズ第一弾。
(amazon.comより)
上遠野浩平の名作SFライトノベル『僕らは虚空に夜を視る』。遡れば『鉄腕アトム』の時代から、日本のサブカルチャーはSFの想像力に大きな影響を受けてきました。その血潮は現代のライトノベルにも脈々と受け継がれています。この読書会では、本作品を味わうだけでなく、SFとライトノベルの境界線上にある作品群を紹介します。それらの作品に影響を与えたSF作品も解説するので、これからSFに手を出してみようという方にぴったりの読書会です。



21日(火)庄司創『勇者ヴォグ・ランバ』(アフタヌーンKC、全二巻) 4共33
遠い未来、この世界ではないどこか。人類は核戦争を回避するため、脳内端末によって苦痛を消し去り、サーバの代理演算によって精神機能を置き換えるPF(ペインフリー)というシステムを構築した。だが、PFとは人間から「意識」を消し去る恐るべきシステムだったのだ。その事実に気付いたヴォグ・ランバは、発現技術者である元恋人ガアダ・メリらとともにPF体制の打倒を目指す。
純粋に「お話」として見ても面白い作品ですが、本作の最大の読みどころは、何といってもPF体制を批判する主人公たちが平和実現のための代替案として提示する壮大な未来社会像でしょう。精緻なロジックと奔放な想像力を駆使して人間と社会の本質に迫るスリリングな思弁はまさしくSFの醍醐味。本作を読みながら「世界平和」について本気出して考えてみませんか。



24日(金)夢野久作『瓶詰の地獄』(角川文庫、青空文庫)環on
極楽鳥が舞い、ヤシやパイナップルが生い繁る、南国の離れ小島。だが、海難事故により流れ着いた可愛らしい二人の兄妹が、この楽園で、世にも戦慄すべき地獄に出会ったとは誰が想像したであろう。それは、今となっては、彼らが海に流した三つの瓶に納められていたこの紙片からしかうかがい知ることは出来ない…
日本三大奇書のうちの一つとして有名な『ドグラ・マグラ』の作者として知られる夢野久作。奇書と称されることで若干色眼鏡でみられがちな作家ですが、その独特の文体と発想によって綴られる物語は実はとても読みやすくてかつ読者を奇妙な矛盾の世界に連れ去る優れた幻想小説でもあります。今回はその作品中でも少ないページ数に彼の作品の魅力が詰まった掌編『瓶詰の地獄』を取り上げて、その「封をされた楽園」について考えてみましょう。

 ※環on は吉田南キャンパスの人環総人図書館向いにあります

今年も18時〜18時半頃、中央キャンパス・クスノキ前で看板持ちを予定しています。
会員が例会教室まで案内いたしますので、新入生の方はクスノキ前でお待ちください。
例会教室に直接来てくださってもかまいません。どうぞふるってご参加ください。
posted by KUSFA at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 新入生向け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする