内容はシオドア・スタージョン「海を失った男」読書会。
入り組んだ構成と変則的な語り、随所に配置されたメタファーなど、あらゆる要素が物語に奉仕する、SF史に残る傑作。
英文学における二人称語りの扱いや、「海」が象徴するものは本当に一義的でよいのかという疑問、「怪物」の表すもの、最後の一言に込められた主人公と作者の意図、など、論ずべき点は次から次へと立ち現われても、思うように解答は出せず。各人がそれぞれに結論ないしは疑問点を提出するというまとめ方になってしまいました。
読書会終了後は、前回の失敗を踏まえてきちんと新歓モードに。移動先の定食屋でも、会員同士で勝手に盛り上がらないようにしたはずです。(たぶん。)
見学生のうち二名を引き連れて会長の家へ。その中でも、狂乱と同郷の一回生の方は、会誌作成会議(という名目の雑談)にも参加。すでにSF研に溶け込むほどの勢いで、実に心強いものです。
まだまだ新入生勧誘は始まったばかり、努力すべき点も多々あると思うので、現役会員の皆さんは、もっと頑張ってください。せっかく見学に来てくれても、なかなか定着してくれる人がいないのは、ひとえに新歓能力の低さゆえです。久々の出席となったS田さんの新歓スキルが、他の会員よりも遙かに優れていたのが印象的でした。
それと、(この日はそうでもなかったけれど)ずっと書きたかったこと。非新入生の某動画信者たちは、新歓期くらい慎め。いい加減にしろ。普通に読書家の新入生たちを置き去りにしてどうする。ここは読書サークルだ。
さて、次の例会は22日(火)、読書会は25日(金)で夢野久作『ドグラ・マグラ』。SF・幻想小説に興味のある方は、新入生、上回生問わずどしどしご参加ください。会員一同心よりお待ちしております。