2007年10月29日

『カラブルワールド 緑の闇』

やあ! テレビの前のみんな、きょうもガガってるかい? 狂乱です。
またも行ってみましょう。期待賞三発目は、『カラブルワールド 緑の闇』(著・香月紗江子、ガガガ文庫)
1932年。超古代文明研究家のコールランドは、助手のライティス、ミッケラとともに英領ギアナへと降り立った。目的はひとつ、かつてこの地を支配したという女王、ガリエリテの痕跡を調査すること。だが、現地では、村ひとつを壊滅させる不可解な大量殺戮事件が起きていた……

この本を褒めるべきか貶すべきか最後までスタンスを決められなかったため、よい点わるい点を箇条書きにしてみた。
よい点
◆ ヒロインのミッケラは呪術師の卵である。ミッケラの手帳には「恨み呪います」というコーナーがある。そこに名前を書かれた人間はなぜか不幸な目にあうらしい。
◆ 敵の攻撃手段が、ガガガの受賞作中いちばんグロテスクである。
◆ 主人公ライティスのまっとうな成長物語に仕上がっている。

わるい点
◆ 「因子持ち」という人外の設定が安直かつ汎用性が高すぎる。「吸血鬼因子」「獣人因子」ってあなた。
◆ 男女の関係が読んでいて全体に気恥ずかしい。どうもルルル向けのような気がする。
◆ もしくはやや年少向け。黒幕の目的が魔術による世界支配だったりする。

ただ、同じ1930年代を舞台にした、エンターテイメントとして微塵も面白くない「めいたん」よりも、こちらの方が良作であることは間違いない。
posted by 狂乱 at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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