2007年06月15日

『TRAIN+TRAIN@〜D』

 こんにちは。ライトノベルの辺境で地雷の解体処理にいそしむ者です。
 行ってみましょう「今日の一冊」第一弾は、倉田英之『TRAIN+TRAIN@〜D』(電撃文庫)。
 遠未来。惑星デロカには、巨大な学校列車に乗って、惑星中の都市をめぐるという特異な教育制度が存在する。
普通課の学校列車に乗り、普通の人生を選び取るはずだった少年・坂草礼一は、少女アリーナと出会ったことで、人生のレールから脱線する。
 アリーナが乗ろうとしていたのは、はみ出し者の集まる特殊学校列車「スペシャルトレイン」。アリーナに引きずられスペシャルトレインに乗車してしまった礼一の運命は。

 大きな物語の始まりを期待させる、完成度の高い第一巻、
 主人公の成長著しい、大スペクタクルの第二巻、
 青春ドラマの色濃く、脇キャラの活躍が楽しい第三巻、
 読後感さわやかな、お祭り騒ぎの第四巻、
 早く続きを読みたくなる、ピンチの第五巻。
 全巻に満ち溢れる青春のエネルギーとまっすぐな情熱が、近頃すさんだラノベばかり読んでいた僕の心を直撃しました。個人的には、破壊と虐殺を信条とする新興宗教「狼よさらば」の熱狂的信者にして武闘派シスターの、ルーがお気に入りのキャラです。

 しかし。
 第五巻の発売から、五年の月日が流れました。第五巻の終わりで窮地に陥った主人公は、いまだ救出されぬままです。
 ええ。分かっていますよ。分かっていますとも。ラノベにはよくあることだって。首を長ーくして待ちます。出る可能性が1%でも存在する限り、第六巻を待ち続けます。信じれば奇跡は起こる。たぶん。
posted by 狂乱 at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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