参加者は現役会員が八名で、見学の方が四名いらっしゃいました。今年度初の例会兼読書会にしてはなかなかの盛況ぶり。読書会担当及び更新担当は空でした。
イーガン作品のなかでも、特にハードSF方向に突き抜けている異色短編。それもあって、昨年までの読書会では、基本的にストーリーラインに重点を置きつつ、適宜論点をあげてそれについて議論を進めていくという形態で読書会が進められていましたが、今回は少し色を変えて、理系的な見地から、短編の大部分を支える架空スポーツ『量子サッカー』とはどのような競技なのかについての理解が参加者全員に得られるように重点的に解説を行う、という新しい試みがなされながら読書会が進められていきました。残念ながら全ての進行予定がうまくいったというわけにはいきませんでしたが、「量子サッカーって、読んだときはいまいちよくわからなかったけど、やっと理解できたよ」という意見もいただけたので、概ね成功したといってよいのではないでしょうか。
普段のそれとはかなり毛色の違う読書会となったので、いつもの読書会が見てみたいという方は、また別の読書会にいらしていただければと。
読書会後は見学の方が三人帰られ、残った人たちで二組に食事へ。しかる後に解散の運びとなりました。