2009年04月15日

4月14日読書会「神を見た犬」

ディーノ・ブッツァーティ「神を見た犬」読書会。

参加者はトマ村、ふな、S、蕎麦、里々、空、さらに見学の方が六名来てくれました。今年度一回目の新歓読書会としてはかなりの盛況でありがたいことです。

読書会の担当者は空くん。短編でそれほど濃い設定の話でもないので、読書会としてちゃんと語ることはあるんだろうかと少し心配でしたが、いざ読書会を始めると予想したより掘るべきところはあったようで、ちゃんとした読書会っぽい体裁で会は進行していきました。以下、出された論点を箇条書き。

・作中に登場した犬たちは同一の犬か? 
・聖書のパロディ。犬の再生など。
・作中における神の位置付け。村人たちは神を信仰していたといえるのか。
・パンの量が多くね?
・神(≒犬)の視線と村人の視線。両者のせめぎ合いと神の視線の内面化。→監視社会(!?)
・去年の頻出単語は「ループもの」だったが、今年は「監視社会」が頻出する?
・滑稽さや風刺にとどまらず、より深読みができる物語の射程の広さ。
・白骨化した犬の遺体が意味するものとは。

読書会後は見学の方が一人帰られ、残った人たちで食事へ。SF研の活動紹介の他はアニメの話など割とくだけた話題が多かった印象。食事のあとはもう一人見学の方が帰られ、残ったメンバーで会員の家へ。魚さんも合流し、漫画を読んだり京大帰宅部のビラを見て盛り上がるなどしたのち解散となりました。
posted by 里々 at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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