新刊は300円、既刊200円。
新刊は
WORKBOOK87 〜覆面競作 7×3を7等分〜
WORKBOOK88 〜日本ホラー小説大賞全レビュー〜
の二冊です。
前者は前回のエントリでも予告した通り。会員同士がランダムに課されたテーマをもとに匿名で短編を競作し、誰が書いたかを推理し合うという企画です。
企画としての遊び心は勿論ですが、収録された短編もいつになく真面目でボリュームのある作品ばかりで非常に読み応えのある一冊となっております。中でも
「バビロニア・トーキングデッズ・リプレイ」
はSF研全会員が満場一致で認めるWORKBOOK史上最高傑作。この一編を読むためだけにでも手に取る価値のある一冊と思います。
後者は「日本ファンタジーノベル大賞全レビュー」に続く全レビュー企画。日本ホラー小説大賞全受賞作に最終候補作を加えた34冊をレビューしています。
既刊は
レビュー・評論誌。
@『WORKBOOK 85 特集・ハロー夏の時代、グッバイ』(2008年8月刊)
企画
「架空アンソロジーを編む」「一迅社文庫全レビュー」「新入生レビュー」
巻頭企画は、現SF研メンバーが総力を結集した「架空アンソロジーを編む」。各々がテーマをひとつ設定し、全SF知識を動員して短編を選び、架空アンソロジーを一冊ずつ編むという趣向です。京都SFフェスティバルでは牧眞司氏さんからお褒めの言葉を賜りました。
また、SF研ライトノベル班により、鼎談形式で行われた「一迅社文庫全レビュー」企画は一迅社編集部の方からお墨付きを頂くなど、各所でご好評を頂きました。
これら二つの企画に「新入生レビュー」を加えた一冊。
近年の会誌の中でも特に大きな反響を得た自信作です。
続いて創作誌。
A『アステリズムピリオド 円城編 円環編 円楽編』(2008年10月刊)
円城塔オマージュで二編
幼女オマージュで二編、
三遊亭円楽オマージュで二編、
という非常にカオスな創作誌です。
書物の中のある文字列に恋をした男の悲哀を描く
「Your eyes on me」、
見覚えのある文体で、ブログ炎上を引き起こす謎の存在について語る
「Burning Blogosphere」、
三十過ぎてとうとう魔法が使えるようになった童貞が妄想を具現化する
「円環の少女」、
非モテ青年の脳内で美少女キャラが繰り広げるバックギャモン戦
「ロリコーン・ヴァリエーション」、
長屋の片隅で古典落語が宇宙論に遭遇する
「粗忽の釘」、
フルスロットルの深堀骨に迫る奇想で、落語家の襲名をこき下ろす
「二十一代目猿笑亭田楽襲名に寄せて」。
以上六編を収録しています。まじめな創作が読みたい方にはオススメしづらいですが、酒のつまみになさりたいかたは是非。
最後に翻訳誌。
B「中間子 完結編」(2008年10月刊)
『TAP』の巻末でも言及されている、
グレッグ・イーガン初めてのSF短編「Artifact」
のほか、キャロル・エムシュウィラー「Wilmer or Wesley」、ジェフリー・フォード「Daltharee」、ニール・ゲイマン「Troll Bridge」、レイ・ヴクサヴイッチ「In The Refrigerator」を訳載。
C「中間子 霊界編」(2006年11月刊)
短編三本(レイ・ヴクサヴィッチ三本)、中編一本(レナルズ「Beyond the Aquila Rift」)計四本を訳載。
D「中間子 陰陽編」(2007年4月刊)
短編三本(リチャード・ケネディ、エリザベス・ベア、ラファティ各一本)、超短編二本(ゲイマン二本)計五本を訳載。
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