2017年04月14日

【4月16日開催】新歓お花見会のお知らせ

 表題の通りSF研では、お花見会を企画します。
 鴨川の桜を眺めながら飲んだり食べたり、ゆったりとした日曜日を過ごしませんか。
 集合は正午にクスノキ前で。SF研看板が目印です。
 雨天の場合、屋内での企画を行うことを予定しています。

 またお花見会場において、新歓句会を同時開催する予定です。
 参加を希望される方には、リンク先の記事を一読されることをおすすめします。
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2017年04月13日

4/16新歓句会について

☆場所日時など
 4/16(日)新歓お花見@鴨川(雨天の場合は順延します)

☆俳句なんて作ったことないよ……
 大丈夫です。今回やるのはプロの俳句を拝借して句会をする「つくらない句会」です。今回はみなさんのために4人の会員がよりぬき春の俳句リストをつくってみました!

☆句会ってなに?
 俳句は知っていても「句会」ってなんだかご存知ない方もたくさんいらっしゃるかと思います。そこで、句会の作法・用語などをここで大雑把に解説します。
 とりあえず、まずは句会の流れから。

●句会の流れ
1【投句】→2【清記が配られる】→3【選句】→4【被講と点盛り】→5【句評】

1【投句】…俳句を提出すること。今回はGoogleフォームから選んでください。
2【清記】…投句された俳句の一覧表みたいなもの。句は無記名で、ランダムに配置されている。
3【選句】…特選、正選を選ぶこと。
4【被講】…特選、正選を発表すること。
4【点盛り】…誰がどの句を採ったか記録していき、所定の計算方法(特選は2点、正選は1点といった感じ)で点数を集計すること。
5【句評】…句の評価の理由を述べること。

●特選、正選について
特選…一番いいと思ったもの。
正選…一番ではないけれどいいと思ったもの。

●選句について
 選句を甘く考えてはなりません。句会で一番真剣になるべきところが選句です。

・自分一人で選びましょう。
・読み方や意味がわからない言葉があったら必ず調べてください。
・いきなり特選や正選を採るのではなく、まずは予選といって、気になる句を全部チェックして、そこから特選や正選を採っていきましょう。

●被講の仕方
 個人的に句会で一番かっこいいのが被講だと思います。なのでみなさん、恥ずかしがらずに堂々と被講してくださいね!

 被講の仕方ですが、まずは、名乗ります。その次に、正選、特選の順に述べていきます。
たとえば、「○○(自分の名前)選」と宣言してから、選句を発表していくわけです。
 清記に並んでいる句には、番号がふってあります。


1、古池や蛙飛び込む水の音
2、じゃんけんで負けて螢に生まれたの
3、彼女が大瑠璃であると仮定して
4、空蝉の軽さが解るまで生きて
5、はっきりしない人ね茄子投げるわよ 

 と、このような感じに。

「(自分の名前)選」の後、「正選、1番、古池や蛙飛び込む水の音。2番、じゃんけんで負けて螢に生まれたの。5番、はっきりしない人ね茄子投げるわよ。特選、4番、空蝉の軽さが解るまで生きて」といったふうに番号を言ってから句を読み上げます。

 以上、これが被講です。
 ちなみに上の句の作者は、1→松尾芭蕉 2→池田澄子 3→喜川(当会OP)、4→田中いすず、5→川上弘美 です(敬称略)。

●句評について
 普通は合計点が高いものから、句を採った人を中心に意見を交換し合う形で行います。しかし少人数だと点が散ります。その場合は特選がついているものから取り上げていきましょう。
 いい句評をするには、まず句の言ってることから、句の言ってない部分を補完する形で想像しましょう。たった17音から膨大な情報を読み取れるといい句評ができますよ。「この句の良さはここなんだ!」と自信を持って堂々と主張しましょう。

●俳句用語

・季語…歳時記に載ってる単語。
・切れ…言い切り感。これに関しては人によって違うことを言うので説明が難しい。
・切れ字…終動詞終止形「けり」、終助詞「かな」、間投助詞「や」が代表。この3つと完了の助動詞「ぬ」が「四大切れ字」。
・字余り・字足らず…17音以上、以下。
・句またがり…俳句のパーツの5・7・5の切れ目を一単語などが跨っているもの。例:〈摩天楼より新緑がパセリほど 鷹羽狩行〉
破調…5・7・5の定型の調子が破られていること。たぶん句またがりも含まれてるのだと思う。例:〈諸君すぐさま紙魚を探しだすのだ 喜川〉
・「季語が動く」…「この季語じゃなくても別によくない?」ということ。「動く」は季語以外のフレーズでも使うときも。
・「近い」…「つく」とも言う。言葉同士の距離感を「近い」と言うことがある。たとえば、「ナメクジとサウナと水って全部近くない?」といった感じで。
・一物仕立て…季語の話だけしてる句のこと。
・ニ物衝撃…季語と季語でないものを組み合わせること。取り合わせとも言う。
・上五…「かみご」と読む。俳句の5・7・5の最初の5の部分。
・中七…「なかしち」と読む。俳句の5・7・5の真ん中の7の部分。
・下五…「しもご」と読む。俳句の5・7・5の最後の5の部分。

☆俳句/句会の何が楽しいのさ。
 例えばあなたが突然17音の言葉で人を楽しませろと言われたとして。まあまずはたった17音で何ができるだろうという話になる。
 17音の言葉を一意に固定することは容易いけれども、一意に固定された17音の言葉は概ねつまらない。
 きょうのごはんはペペロンチーノでした。
 こういう事になってしまう。だから、もうちょっと嘘をつかなければいけない。
 きょうばあちゃんはペペロンチーノでした。
 これで、ばあちゃんのご飯の話なのか、それともばあちゃんがペペロンチーノなのか、という風にちょっと意味が揺らいできた。でももうちょっと嘘をつきたい。そしたらもっとイメージ喚起能力の高いことばを使おう。例えば季節感の強いもの。
 きょうばあちゃん春のパン祭りでした。
 いいんだか悪いんだかはさておいて、わけがわからない。もうちょっと面白くするために、言葉を足してリズムをよくしてみよう。
 うぐいすやばあちゃん春のパン祭り
 まあ面白くなったということにしよう。

 俳句をざっくりと定義するとしたら、17音前後で構成された言葉です。
 何かを説明するには短すぎるものですし、説明できすぎてしまっているものは想像の余地がないから面白くないというのが今どきの考え方のひとつです。上に書いたような季語や五七五のリズムや切れといったルールは、いわば飛ばなくてもよいハードルのようなものだと思ってください。季語を読み込まない無季俳句や自由律俳句は昔からあるものですし、また字余り字足らず句またがりといった破調は珍しくないことです。
 だからまずは、言葉遣いが好きかどうかとか、妄想が膨らむかとか、あるいは萌えるとか苦しいとかびっくりしたみたいな感情が湧くかどうかとか……そういう感じで俳句を眺めてみてください。季語からあなたがイメージするものと、ほかの言葉との響き合いを味わってみてください。
 それが一番大事で、五七五やら切れのことなんてその後に考えればよいことです。こんなふうに考えてみてください――こんなにいい句なのに、音数まで守っている。切れすら入っている。あるいは、そういうものが入っていないことやリズムが乱れているということがあなたにとってどう感じられるかを、考えてみてください。
 あなたがこれは愛のことばだと言えば、それは恋愛の句になる。誰かが戦争のことだと言った句を、あなたは日常のさりげない一瞬を切り取った言葉だと思うかもしれない。何だっていい。
 句会は、そうやって17文字から膨らませたイメージをみんなでワイワイ語り合う会です。今回はしかもプロが作ったとびきりの句を使うので、眺めるだけでも楽しいはずです。お気軽に参加してください。最初は知らない人の前でしゃべるのが恥ずかしいかもしれないですが、すぐ慣れると思います。

☆投句の方法、〆切など
 KUSFA会員4名で春の俳句を選びました。簡単な季語の解説付きです。
 上のフォームにこれがこの順番通りに載っているので、見ながらどれを選ぶか考えて、下のGoogleフォーム(アンケートフォームみたいなものです)から投句を行ってください。5句です。
 〆切は4/15(土)18:00までということにします。その後私が清記pdfを作製して、メールで画像を送ります。送られてきたら、特選正選に何を選ぶか上記を参考にして考えてみてください。
 当日は私が清記を人数分+αくらいを印刷していきますが、事前に印刷して書き込んだりしたりすると楽しいと思います。

☆KUSFA会員よりぬき春の俳句
 会員4名で春の俳句を選びました。簡単な季語の解説付きです。
 上のフォームにこれがこの順番通りに載っているので、見ながらどれを選ぶか考えてくださいねー。


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